2007年12月28日

『短編バイロン詩集』15ヨルダンの河岸

  第十五、ヨルダンの河岸

  (一)

ヨルダンの河岸にアラブの駱駝彷ひ、
シオンの丘上に僞神の信者祈り、
バールの崇拜者はシナイの絶壁に禮拜し─
されど其處に假令其處にさへ─
あゝ神は!御身の電雷は眠るなり。

  (二)

其處は─御身の指の扁石を焦がす處、
其處は─御身の影の御身の人民を照す處!
御身の光榮は火焔の飾裝に被はれ、
御身自身─生者も見ず又減ぜず!

  (三)

あゝ!電光に於て御身の瞥見を現はし、
虚壓者の碎けし手より其槍を取れ、
如何に長く御身の邦土は虚壓者に蹂躙されしぞや、
如何に長く御身の殿堂は落莫たりしぞや、あゝ神!



焔は「火+陷のつくり」、第3水準1-87-49、焰。

底本:
国立国会図書館 近代デジタルライブラリー『バイロン詩集』50コマ〜


posted by 天城麗 at 00:00| Comment(0) | 短編バイロン詩集 | 更新情報をチェックする
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