2007年12月25日

『短編バイロン詩集』12嗚呼、それ等の為めに泣け

  第十二、嗚呼、それ等の爲めに泣け

  (一)

あゝ!バベルの流れによりて嘆かれたる其等の爲めに泣け、
その殿堂は廢頽し、その邦土は夢と消えぬ、
あゝ猶太の斷破せし竪琴の爲めに泣け、
悲哉彼等の神の居ませし處に今や無神者は往せり!

  (二)

あゝ何處にかイスラエル人は血にまみれし足を洗ふぞや、
何れの時かジオンの歌は再び温佳に聞ゆべき?
あゝ猶太の好調は、その嚠喨の聲音に
躍りし心情を再び喜ばしめ得べきや。

  (三)

あはれ、天涯に飃泊する顛沛流離の人々や、
如何にして御身等は自由を得、平和を得べき!
野の鳩は其巣を有し、狐は其窟を持ち、
人類は各其邦國を保てり!
あゝ/\されどイスラエル人には只だ幽暗の墳墓あるのみ!




(三)顛は「眞+頁」、第3水準1-94-3、顚。

底本:
国立国会図書館 近代デジタルライブラリー『バイロン詩集』42コマ〜


posted by 天城麗 at 00:00| Comment(0) | 短編バイロン詩集 | 更新情報をチェックする
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