2007年11月10日

『短編バイロン詩集』序

  

バイロンは熱烈太陽如き天才なり、またアルプスの大雪なり、地中海の波濤なり、彼れ美貌花の如く、女子を迷はすの惡魔、イタリヤに將軍としては男子亦彼れの爲に死を願ふの美所と義侠とを有す。吁、バイロンの詩は劍なり、旗なり、苦痛の膽滴なり。現今我が詩壇活氣なきと秋の夕の大墓場の如き時に際し、偉才バイロンの感情と精神に依つて、死人の群に光赫の火を投ぜらるれば幸なり。
此著、榎本秋村子の力を勞する所多し。
       東京礫川の草廬の中
 明治四十年十月    兒玉花外識



ラベル:児玉花外
posted by 天城麗 at 11:16| Comment(0) | 短編バイロン詩集 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。