2009年09月21日

これからの予定

どうも頭が文章方面から離れているので、うまいこと入力が進みません。
予告通り何か更新しようと思うのですが、この先著作権切れの本が入手できなくなるたびに常に悲鳴を上げることになるわけで、どうにかしなくちゃな、と思います。

そんなわけで更新しなくても大容量を置ける場所を見つけたので、そこに移すかどうか思案中です。


夜に追記。
ちょっと別スペースを仮に作ってみたのですが、あまりの作業量の前にあっさりここに居座ることに決定しました。
うっかり更新足りなくて消えちゃったら新しく作る心構えでやりすごそうかと思います。ログはすべて保存してありますし、なんとかなるでしょう。そう思い込みます。

とはいえ何もなしでは寂しいので、木村鷹太郎著『バイロン文界之大魔王』を少しずつブログに直接入力更新をしてみます(『短編バイロン詩集』と同じ要領です)。未校正で長文を出すのはどうかと思うのですが、このままではちっとも進まないので。
全文入力終ったら校正・整形してTXTにする予定です。
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2009年09月22日

バイロン文界の大魔王 INDEX

書名:バイロン文界之大魔王
著者:木村鷹太カ (1870-1931)
底本:大学館『バイロン文界之大魔王』1902
国立国会図書館 近代デジタルライブラリー『文界之大魔王』
書誌情報:全国書誌番号 43056480
詳細・ダウンロード

入力:天城麗

入力者注:
とりあえず新字旧字むちゃくちゃの状態で入力します。
大量にある傍点は飛ばします。
全文入力できたら校正してまとめます。
明治時代の本ですので、それなりの表現があると思いますがご理解とご容赦のほど宜しくお願い申し上げます。

2010-08-08追記:
テキストファイルを公開しました。ブログ版には未校正部分が含まれます。

ラベル:木村鷹太郎 INDEX
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バイロン文界の大魔王 序



バイロンの偉大なる天才に対して無限の敬意を表し、其詩の美と力と大とを愛し、其社会より受けたる迫害に同情の涙を濺ぎ、其イタリアに於ける義侠の精神に感じ、剣を抜きてグレシアの独立戦争を援け、光栄ある死を遂げたる其英風を叙し、茲に此小冊子を著はす。

明治丗五年七月
東京芝浦の寓居に於て
木村鷹太郎識
ラベル:木村鷹太郎
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2009年09月23日

バイロン文界の大魔王 凡例

凡例

○本書伝記に関する部分は、専らムーアの『バイロン卿の伝及び書簡』なる書物(本文中に此書のことあり)に拠り、其他の数多の書物、雑誌等、余の現在の位置にて得能ふ所のものを参考にして書きたり。
○本書第二編たる思想、文学、哲理の部は、全く余自らバイロンの詩集及び書簡を播読して、組織したるものにて、実に余の本書を著はしたる精神の中心たるなり。
○引用せる詩は之を散文に翻訳せり。余の不文、詩人中の大詩人たるバイロンの詩を訳して、其用字の当を得、其音調の美を伝へ、其詩の姿を写すなどは、到底望むべからざるのことなり。若し幸にして原詩の意味精神の万一たりとも之を写すことを得ば、余は之に満足するものなり。されども本書に於ける如き翻訳すら、決して容易の業に非ず、余は非常なる苦心を以て為したることは、本書を読む者の推察せんことを希ふなり。たゞ不親切に或人等の為すが如く、原文其儘に引用挿入せざりしを労とし見らるれば足れり。
○余は本書に於てバイロンに関する事を細大漏さず記さんとせざりしなり。之を以てバイロンのバイロンたるを表はすに必要ならざることは、余は之を省略せり。
○第二編中に『バイロンの男性』及び『バイロンの女性』の二章を設くべきなりと雖、余不幸にして此論を草するの時を有せざりしを以て、今回の刊行には之を入るゝことを得ざりしを悲しむ。他日機あらば之を草し、版を重ぬるの時或は補入することあるべしと信ず。
○余の此にバイロンを叙するや、文学者の見地よりせしものに非ずして、主としてバイロンの人物思想の点よりせしものなり。其詩を謂ふや、其調とか、其姿とか、其用語等詩の「形」に属することは寧ろ余の領分内に置かざりし所、専ら其詩の精神と意義とを重んじたり。
○引用せる詩は、一々出所を記入し置きたれば一層精密に研究せんとするものは、幸に原書と対照して直接に原書に依りてバイロンに接せよ。
著者




ムーアの『バイロン卿の伝及び書簡』
⇒"Life of Lord Byron, With His Letters and Journals"
Thomas Moore- Project Gutenbergに全6ファイルがある。
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2009年09月24日

バイロン文界の大魔王 目次

目次

第一編 英国に於ける詩人バイロン

 第一章 バイロンの遺伝及び其幼時

バイロンは苦痛のジニアス○苦戦奮闘の歴史○バイロンの祖先○大伯父の殺人○バイロンの祖父○バイロンの父の不品行○母の狂性○善血統と悪血統○小学校のバイロン○義侠の萌芽○自尊○バイロン八歳の恋十二歳にして詩を作り始む○チョウヲース嬢のいたましき恋愛○ゲーテのウエルテルの如し

 第二章 ケンブリッヂに於けるバイロン

バイロン十五歳前に読みし書物目録○大学生活の不規律○放蕩飲酒○大酒○『閑散詩』と云へる詩集の出版○批評宜しからず○バイロン怒り『英国詩人及びスコットランドの批評家』を著はす○一切の文学者を罵倒す○ポープの詩を好む○旧約書を好む○貴族たるを誇る○耶蘇教徒を罵る○活発なる運動家なり○水泳、乗馬、ピストル、決闘を能くす○髑髏の酒盃及其詩

 第三章 『チヤイルド、ハロルド』の旅行

旅行奨励○『チヤイルド、ハロルド』の旅行○トルコに於けるバイロン○ダルダネル海峡を泳ぎ渡る○『チヤイルド、ハロルド』一、二句の出版○一時に名声を博す○最も有名なる人物となる○『チヤイルド、ハロルド』○月桂冠詩人評○パイ及びサウゼー等の月桂冠詩人を罵る○政治上には成功せず○スコットと交る○バイロンとスコット○スコット、バイロンとの初会見の感を言ふ○やさしきバイロン○『アビドスの新婦』○『海賊』出づ○『ラゝ』

 第四章 結婚─離婚─婦人の関係─英国訣別

バイロン敵を八方に作る○自ら海賊と称されしを喜ぶ○結婚は不幸の本○バイロン一世の美男子○女子に対する大魔力○バイロンの著書は女子の脳中に感情の暴風を起こす○カロライン夫人事件○ミルバンク嬢と婚す○家政日に悪し○極度の貧困債権者○数度の強制執行○女オゝガスタ、アダ生る○貧困の最中の著書たる『コリンス攻城』及び艶なる『パリシナ』○『コリンス攻城』○『パリシナ』○原稿料は書肆の手より取らず○離婚○理由不明○種々の臆説○バイロン迫害を被り始む○天才及び大人物と迫害○忘恩の社会○バイロンの英国怨慕○英国追放○バイロンと姉○バイロンの胸中

第二編 外国に於けるバイロン

 第五章 スウィツッル及びヴェネチアに於けるバイロン

迫害と貧乏○一層の大胆○バイロンの一生は試練なり○バイロンは茨の上に胸を横ふる的の人○『今に見よ』の気象○豪奢の旅行○壮大なる乗車○其費用の出所○ゼネバ○ドスタエル夫人○クレアモント嬢と私通し、女アレグラを生む○当時バイロン心中の憂鬱○『シロンの囚人』○『チヤイルド、ハロルド』第三、第四成る○ミラノ及びヴェロナ○トールワルドセン、バイロンを悪魔的容貌と云ふ○『マンフレッド』○マンフレッドの苦悶○愛女アスターテの幽霊○マンフレッドの意志の強固○『マンフレッド』とゲーテの『フアウスト』○ラインの評○ヴェネチアに滞在す○此地は男女の愛自由なり○美人マリアンナ、セガチ○夫怒る○有夫婦人にして情郎なきは耻○『ドン・フアン』初め五句○シエレーのバイロン評○私生児アレグラの教育○トーマス、ムーア、ヴェネチアに來り遊ぶ○バイロンの自叙伝及び書簡○舟遊を好む○難船○バイロンの度胸○ギッチョリ伯夫人に逢ふ○恋愛相思○アルブルッチ夫人のバイロン評○バイロン、ギッチョリ夫人に由つて真正の愛を知る○バイロン、ギッチョリ夫人の情郎○ギッチョリ夫人とバイロンとの関係○ヴェンナに至る

 第六章 ラヴェンナに於けるバイロン

『ダンテの預言』○伊太利の独立運動○ギッチョリ夫人との交情益々密○ギッチョリ伯今や忍び能はず○離婚を訴へて敗訴す○『サルダナパルス』○グリルパルツエルの『サッポ』を評す○バイロン当時の日記○バイロン身体強壮○ダルダネルを泳ぎ渡る○バイロンの健康も道徳も大に進めり○シエレー此時のバイロンを称す○『カイン』の出版耶蘇教徒の反対○『天地』○『審判の幻像』○出版者罰金を科せらる

 第七章 ピサ及びゼノアに於けるバイロン

ギッチョリ夫人ピサに行く○バイロンも行く○ランフランシ殿の住居○幽霊屋敷○小艇を作る○シエパード氏の妻バイロンの道徳進歩を祈る○バイロンの女アダに就て○レゴールンに移る○私生児アレグラ死す○バイロン慟哭す○姉レー夫人を懐ふ○シエレーの変死○バイロン社会を憤る○『ドン、フアン』○此詩の性質○ドンナ、フリアの艶書○『ドン、フアン』に対する八方よりの攻撃○スコットは之れを頌美す○ゲーテも称美す○テインも称美す○バイロン生活の一転

第三編 バイロンの思想、文学、哲学

 第八章 天地観及び自我論

チヤイルド、ハロルド○天地自然の愛○天地自然と言語を交ゆ○自然を情化す○自然は最も親しき友○夜は人間の容貌よりも親し○『夜の書』、『他界の書』○夜の美観○寂たり莫たり宇宙の大調和○自然崇拝○安心立命○夜、暴風、暗黒○すごき夜○暴風の目的及意志○利剣鞘中の感○露けき朝○花の香気馥郁たり○自然も彼を愛す○天地と合体するに二様あり○凡神論的に天地と合体○死とは何ぞや○唯心論的に天地に合[#「合」は底本では「全」]体す○『我』とは何ぞや○ヒュームの唯念論○観念の来往○恍惚忘我○自然は我精神の一部○天地観及び自我論の高荘なる大詩篇

 第九章 不平及び厭世

自尊自重の人と厭世○チヤイルド、ハロルドの自尊○暴風及び雷霆の胸中○社会の批評○社会は光明を嫌ふ○社会は忘恩者○社会は嫉妬、中傷を好む○社会は天才を迫害するもの○古来大人皆社会より苦しめらる○マリーノ、フアリエロの不平○耶蘇の心情○人性悪○マンフレツドの不平○人性に絶望す○屈原の不平○社会は甘言と凡人と侫人を喜ふ○人間は豺狼の本性を有す○テインの語○人間は食人動物○白く塗りたる墓○人生は錯誤的○運命の必然○偶然と云へる誤謬の神○運命神の悪戯○愚者より神託を出さしむ○悪人栄え善人苦しむ○社会は磽角不毛の地○人々の識見は狭隘、道理は微弱○此くの如き社会に於ける大人物の赴く所○厭世不平家○破壊党○道義上の放蕩児○義侠者

 第十章 人道と耶蘇教との衝突
宗教と人情○『カイン』篇○アダムとエバとの家族○カイン神に祷らず○父の罪、子は関せず○父は我を生みて我を咀へり○人は死せんが爲めに生く○死とは如何なるものぞ○悪魔ルシフアー死を語る○死せざる可からざる生命○『我子生れぜりせば幸福なりしならん』○イスラエルの智者の言○子を生むは殺人罪なり○厭死の念○エバの罪○自由意志論○悪の起原○カイン神学者の悪の説明を批評す○ペルシア教の悪の起原論○耶蘇教徒の奴隷的讃美○神意なる故善○カイン、ルシフアーと善悪を論ず○強力と善○エホバの残忍○ノアの洪水○『天地』篇○ヤペテの義侠○ノア族の不人情○耶蘇教の不人情

 第十一章 快楽主義

○サルダナパルス大主○セミラミス大女王とサルダナパルス○神酒バツクス○サルダナパルス政治に怠る人民怨む○『飲み、貪ひ、且つ愛せよ』○戦争栄誉主義を攻撃す○人民を幸福にせんのみ○サルダナパルスの黄金時代○戦争歴史を変じて快楽歴史となさんとす○人生の目的は快楽のあり○大人聖王の尽力は皆人民の幸福の爲めなり○長生に非ず、快楽なり○愛の一生○苦痛の千年は快楽の一瞬に苦かず○楊朱の快楽主義○反乱人あるもサルダナパルス酒宴を止めず○『枯れ凋む薔薇よりも摘まれて砕くる花』○可憐な女子ハイデーの死○生命短きも幸福のみ○一瞬と永久○サルダナパルスとストア学派の人○海賊コンラツド○エピクーロスの死論○サルダナパルス死を畏れず○出陣に鏡○愛妾ミラ、サルダナパルスの愛を名誉とす○彼れの軟弱なる胸中には尚ほ腐敗せざる勇気存す○農夫に生まれしならば王国に達せん○帝王に生まれしならんには名を残すの外一物も遺さゞるべし○酒の讃美

 第十二章 女性及び愛恋観

天使なるか悪魔なるか○菩薩なるか夜叉なるか○女子は人事界の大勢力○大魔力○バイロン女子の性情に明通す○夫人の天職○恋愛○生殖○色情は人生の活動力○失恋と厭世○愛は天上よりの光明○『ジアオア』の失恋○女子の性○愛一心○愛は女子の生命○美は人生終局の目的○女子の顔は見る爲めに作らる○女子は生殖機なり○貞操の本性なし○女子の浮気○愛情海の航海○愛情の海図○女子は感情によりて思考す○女子の紅涙は至強の武器○クレオパトラの眼の力○愛と盲目○恋は大人をも滑稽にす○愛情の生滅は自然なり○『海賊』篇中の美人グルナーレの言○恋の発生○『壇浦兜軍記』○目の言葉○愛の動揺○女子の初恋と後の恋○相惚れ夫婦の不結果○道徳と幸福との衝突○不貞姦通○ドン、フアンの姦通○プラトーン的愛○男女の情交○肉躰情と交情の親密○盗視の秋波○姦通、夫の死を思ふ○離婚法○女子の性貞操を守ること難し○『七人子は生すとも』○男子の貞操海賊コンラツド○妻の貞操○『ジアオア』の貞操○理想の賢夫人ミラ○バイロン事実を記せるのみ

 第十三章 道徳観

世間判断の誤謬○習慣及び憶説の万能○悪魔と真理○バイロン悪魔を自任す○ルシフアーの知、○ドン、フアンの行為○バイロン各国を漫遊せり○人性の真相を明にす○各地の風俗、習慣、道徳の異るを観たり○道徳は各地一ならず○独断より懐疑来る○虚礼偽善より公悪来る○英国の偽善と虚礼○バイロン之れに反動す○海賊コンラツドの言○英国の不徳とせる所、イタリアには然らず○マーレーに與ふる書状○イタリアの細君は必ず別に情夫を有す○之れを名誉とす○イタリアは暖気の国○風物美なり○花は紅白咲き乱る○男女は愛を以て胸を充たせり○美は美ならざる能はず○植物は土地に由つて異れり○道徳も然り○人生は厳粛まじめのものに非ず○『ドン、フアン』篇中のドンナ、マリア女の姦通○人性は弱し○情欲と健康○酒、鶏卵、及び蠣○姦淫と気候○南方道徳と北方道徳○道徳と幸福は必しも一致せず○不道徳の幸福○不貞の哲理○耶蘇の姦淫説○不貞とは美の知覚にして吾人官能の一種の拡大○道徳とは社会の一箇人に対する強圧なり○生きて死すこれ人生○人生の軽視

 第十四章 海賊及びサタン主義

権力と自由○権力と絶対的権利○悪神アリマネスの讃美○エホバの暴戻○暴君○強者の権利○ミルトンのサタン平将門の権利哲学○バイロンの自由の精神○義侠の神プロメテオス○陸上の反逆人海上の海賊○大望の男子と女子○硬頸と紅唇○ナポレオン○秀吉○優勝劣敗○知者は愚者を制す○一将功成つて万骨枯る○海賊コンラツド○『我船我剣』○海賊の歌○窈窕たる美人我れ剣を以つて之れを獲ん○海賊と自由○スカンヂナビヤの海賊○バイロンの祖先○倭寇○大海軍と大海賊○『ドン、フアン』中のハイデーの父なる海賊○自意遂行○善悪は権力に由つて定まる○快楽と道徳との衝突○社会の強圧○プロタゴラスの善悪の哲理○善とは多数の意志○バイロンの悪魔主義○サタン○ルシフアーの不屈○強弱と善悪○強者は善敗者は悪○権力なき権利は空想○大洋の権利哲学○大洋の歌

第四編 英雄バイロン

 第十五章 イタリアの秘密政党及びグレシアの独立戦争

火山的暴風的詩○圧迫すべからざる意志○イタリアの自由運動○バイロンの尽力○イタリア人を奮起せしむ○文学は慰楽のみ○グレシアの独立運動○バイロン、グレシアを愛す○グレシアを詠ず○グレシア人を激励す『活けるグレシアは今は亡し』○『あゝグレシアの諸島』○ロンドン、グレシア義会バイロンに委託す○バイロン、グレシア人を悲観す○情婦テレサ従軍の意あり○ブレツシントン夫人に訣別す○ゼノア解纜○ゲーテ、バイロンの従軍を送る○バイロンの犠牲的精神○ギツチヨリ夫人に送りし書状○バイロン、グレシア政府に民心統一を勧告す○マウロコルダート公に忠告書を送る○バイロンの言は神託の如し○人々バイロンの到着を待つ○バイロン大に尊敬せらる○バイロンの慈恵○辛じてバイロンの船敵艦の捕獲を免る○ミソロンギに着す○救世主の天降りの如し○大歓迎○人々の大依頼○バイロン上陸してグレシア軍の饑難に驚く○バイロン精神のみならず、又た金銭を以てグレシアを助く○バイロン私費を以てグレシア政府の諸払を為す○バイロンの此際の詩○『兵士の墓』○大佐スタンホープの報告バイロンを称揚す○バイロン、トルコ(敵国)の将軍に書を與へて捕虜待遇の寛和を勤む○バイロン総督となる○レバント攻撃の計画○スリオート傭兵の不穏○バイロン病み始む○書肆マーレーに與へたる書○可憐なる記事○スリオート兵の乱暴○レバント攻撃計画の中止○バイロン健康の回復と天候の定まるを待つ○バイロン、大政治家、大軍人、大義侠○バイロン、グレシア諸将の不和を憂ふ○トルコ軍外より襲ひ来り、スリオート兵内に擾げり○バイロン確乎たり○神経衰弱す○アメリカを愛す○バイロン米人に『スケツチ、ブツク』絶望篇を読ましめて、涙を流す

 第十六章 バイロンの死

外債募集の進行は聊かバイロンを慰む○愛する姉より書状到着して大に喜ふ○バイロンの発熱○大苦痛○日々発熱○事務を執る○トルコ軍より書状を得○ガンバ伯バイロンの病を見舞いてバイロンのやさしき親切に泣く○バイロン死の近きを自覚す○病床訪問者皆な暗涙にむせぶ○バイロンうは言を為す○レバント攻撃の夢○バイロン看護人の疲労をいたはる○死愈々近づけり○遺言を問ふ○『我姉、我女』○尚ほグレシアを思ふ○バイロン眠る─死す○優さしき『女子』の傍に在つて『看護』するもなし○死の床の周囲○マウルコルダート公の悼惜○バイロン吊悼[#弔悼?]の布令○三十七の発砲○諸官衛の罷休○興業音楽の禁遇○国民喪二十一日○グレシア人の哀悼○スタンホープの悼惜○人々の言ふ所は『バイロン死せり』の語なるのみ○トレローネーの哀悼○世界は最大の人物を失へり○十僕バイロンの死は父を失ふが如く感ぜり○スリオート傭兵亦棺前に来りて啼泣す○義勇兵及び外債募集に於けるバイロンの名望○人々グレシアに尽くさんとするに非ず、バイロンに尽くすなり○バイロン死して義勇兵も去る○遺體は英国に送る○英国はバイロンをウエストミンスター寺院に葬ることを許さず○ハツクノルの歴代の墓所に葬る○パウルス氏の訣辞

餘論

 第十七章 バイロンの人物及び文学概評

変化多きバイロンの生活○『我は反対なり』の主義○詩の主人公は苦悶と奮闘の人○之れバイロンの反映○○日本の文学者等の『泣病』と『涙垂れ』疫○日本の文学者に強意の人なし○バイロンの奮闘的人物を見よ○激烈強意の男子と天使の如き美しき女子○美しき景色○バイロン種々の境遇の実地[#判別しにくい]を知る○軍陣、難船○狙撃○極端○ゲーテの言を極めてバイロンを称揚す○ゲーテ一独逸人をして、バイロンを読まんが爲めに英語を学ばしむ○『バイロンは空前絶後の人物』○『バイロンは常に新鮮なり』○『レバノンの松柏を灰燼にするの火箒』○『バイロンの剛膽雄大なるは人を教化して高尚にす』○バイロンとゲーテと○バイロンとバーンス○バイロン高卑の性質の両端○英国四大詩人の一○バイロンは顕微鏡的の妙に非ず○大作と土方○婦女子及び俗人の読みものを作らず○自己の感情精神を発表す○バイロンの思想は火焔[#「火+稲のつくり」、第4水準2-79-87、㷔]の如し○一語一句は尽く呼吸す○バイロンの『人物』は永久不死○全欧州に読まるゝ詩人はバイロンとスコット○詩界のナポレオン○バイロンは読者に必ず一種の印象を與ふ○バイロンは外国人に非常の感化を與ふ○ゲーテ○ショペンハワー○カステラー○マツチニ○バイロンの種々の異名○バイロン如何ばかり不道徳○女子を愛し女子に愛せらる 何かあらん○バイロン正義を誤りしことなし○世間の評の誤り○バイロンは男子しき男子○故に美人に愛せら○バイロン所謂文士と多く交際せず○朋友と師伝とは一生不和せしてことなし○愛したる女子はバイロンを神の如く敬し愛す○吾人の敬意○廉耻を重んず○バイロンを日本に輸入せよ○腰抜け、骨無文士の多き日本腐敗せる社会の日本にはバイロンの如きを要す○バイロン文士保護を云はず○俗人婦女子に阿らず○戦争精霊の化身○挑戦の喇叭○進軍の吶喊○これこそは男子なり』

バイロン年譜



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