2008年11月03日

ゴシック名訳集成吸血妖鬼譚

今年10月に発売された『ゴシック名訳集成吸血妖鬼譚』をご紹介します。これは学研M文庫の分厚い古典アンソロジーシリーズの『ゴシック名訳集成』の吸血鬼を主題に扱った本です。収録作品は以下の通り。

日夏耿之介『恠異ぶくろ(抄)』
コールリッジ/大和資雄訳『クリスタベル姫』
シェリー夫人/瓠廼舎主人訳『新造物者』
ポリドリ/佐藤春夫訳『バイロンの吸血鬼』※
バイロン卿/小日向定次郎訳『不信者』
ゴーチエ/芥川龍之介訳『クラリモンド』
ガストン・ルルー/池田眞訳『吸血鬼』
マルセル・シュウオッブ/矢野目源一訳『吸血鬼』
W.L.アルデン/横溝正史訳『モダン吸血鬼』
小泉八雲/大谷繞石訳『屍鬼』
日夏耿之介『吸血鬼譚』
平井呈一『嗜屍と永生』

……と、現在では入手困難な作品がそろった豪華なラインナップです。

バイロンの作品からは、小日向定次郎訳の『不信者』が収録されています。かなは旧遣いですが、漢字は新字に改め、難読語には新たにルビを追加してあるので、このブログのものよりは多少読みやすいかと思います。

バイロンが書いた吸血鬼話といえば『断章』ですが、これは翻訳が新しいため『ゴシック名訳集成』には収録されていません。
『断章』は南條竹則訳『書物の王国 12 吸血鬼』と『イギリス恐怖小説傑作選』に収録されています。また、『書物の王国 12 吸血鬼』にはポリドリの『吸血鬼』も収録されています。こちらは新字新かなの今本渉訳です。

FRAGMENT OF A NOVEL.(断章)英語全文


※バイロン著/佐藤春夫訳『吸血鬼』山本書店(書誌ID 000000660480)は書誌情報ではバイロン著となっていますが、これはポリドリが書いた『吸血鬼』です。
posted by 天城麗 at 21:00| Comment(0) | バイロンの本 | 更新情報をチェックする
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